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2007年、渋谷区神南エリアに日本初の旗艦店をオープンしたブラジルを代表するファッションブランドのオスクレン。表参道ヒルズ、玉川高島屋、銀座SIXなどで展開の後、2018年に専門店は撤退。その後、ブランドは存続しているの?大人気だったあのバッグは?どこで買えるの?などなど、現在のオスクレンを調べてみました。
現在のオスクレン
ブラジルでの店舗は?
現在、ブラジル国内では直営店約48店舗の他、フランチャイズで約27店舗、セレクトショップでの取り扱いに至っては500店舗ほどにまでなり、オスクレンの存在感は相変わらず絶大です。日本の国土の約22倍のブラジルならではの規模かもしれませんね。
ブラジル以外の店舗は?
現在、ニューヨークのSOHO地区にあった店舗は閉店しているようです。以前は日本以外にもイタリア、ポルトガル、スイス、アルゼンチン、ウルグアイなどでも展開していましたね。
デザイナーは?
オスクレンの創業者のOskar Metsavaht(オスカル・メツァヴァト)氏は現在はブランドを売却し、クリエイティブディレクターとしてブランドに就任しているようです。かねてから取り組んでいる自身のアーティスト活動により一層力を注いでいるようですね。コレクションのコンセプトなどはクリエイティブディレクターとしての彼の世界観が表現されています。自身のインスタグラムでは独自の世界観が見れるので要チェックですよ。オスクレンぐらいの規模になるとデザインチームにトップデザイナーがいて、全てを統括しているのでしょう。
人気アイテムのトートバッグ
United Kingdom of Ipanema
オスクレンといえば、United Kingdom of Ipanemaというロゴが大きく入ったトートバッグを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。いっときは電車や街中でもよく見かけました。このロゴはオスカル氏がリオデジャネイロのイパネマ地区を王国と称して讃えたことから始まり、デザイナーが殴り書きで書いた文字をそのままデザインにしたようです。イパネマといえばオスクレンのフラッグシップストアもある、リオデジャネイロで有名な閑静な街ですね。イパネマの娘という曲があるように、この地区で聞く本場のボサノヴァは格別なことでしょう。イパネマを王国と讃えたこのメッセージは2008年の春夏コレクションのテーマにもなり、そしてなんとこのロゴは後にAndy Summers&Roberto Menescalの共演ライヴのタイトルにもなり、そのライヴではオスクレンが衣装提供まで行ったのでした。ライヴ映像はDVDにもなっていますのでご興味のある方は是非チェックしてみてください。
人気のゆえん
このトートバッグ、日本に店舗がある当時は飛ぶように売れたようで、毎シーズン新色が出てはコレクションする人もいたそう。日本では当初フラッグシップのオープン記念のノベルティーとして配られていたようで、そこからデザインに火が付き商品化に繋がったと言われています。ノベルティーとして配られた当初はコットンにジュートが混ざった素材で後に定番化するコットン100%のものとは少し違ったみたいですね。また、持ち手が当初より少し長くなるなど、男性でも持てるように改善もされたようです。かなり厚手のコットン素材なので簡単に壊れることもなく、特に春夏のシーズンには重宝すること間違えないですよね。ビーチバッグとしてはもちろん、ママさんバッグとしても人気のようで、一家にひとつはあっても困らないというところが人気のゆえんでしょうか。
日本で買える店は?
さて、そんなオスクレンですが、現在、日本ではどこで手に入るのか調べてみました。(2023年時点)
- WONDERCUBE(沖縄)https://www.wondercube.jp
- Coloridas(神奈川)http://coloridas.jp
- MANOA international(愛媛)https://www.manoainternational.com
- Browness(兵庫)https://browness.wixsite.com/browness
特に沖縄のWONDERCUBEでは系列の店舗がいくつかあり、メンズ、レディースの商品が揃っているようです。沖縄はブラジルの気候に近いのでマッチしそうですよね。
まとめ
今でこそ世界中でサスティナブルという言葉を当たり前のように聞くようになりましたが、クリエイティブディレクターのオスカル氏は環境問題への取り組みが認められ、2011年、ファッション業界では数少ないユネスコの親善大使に任命されているんですね。アマゾンという地球にはなくてはならない環境が身近にあり、自分ごとのように守るという精神がブランドにも見てとれるオスクレン。これからも注目していきたいブランドです。
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